続いて、低音部譜表です。
女声パートの方はあまり読むことはないかもしれませんが、ピアノを弾こうと思ったら絶対に必要になります。
男声の場合、少し本格的な合唱曲に取り組もうと思ったら避けて通れません。
音符が読めるようになるかは、繰り返し練習するかどうかに尽きます。
頑張りましょう!
低音部譜表は「ヘ音記号」をつけて表すことができます。
やはりこの勾玉のような記号の書き初めの部分が「へ音」の位置になります。あるいはその右側に二つの点がありますが、この点と点の間と覚えても良いでしょう。
低音部譜表は上に加線が一本入ったところが、鍵盤楽器の真ん中の「ハ音」です。
高音部譜表の際の、下に加線が一本入った「ハ」の音と全く同じ音になります。
まずはここを覚えておくと便利です。
ここから順番に下がると、「ハロイトヘホニ」となります。
次の楽譜の、上の青い音符は高音部譜表の「ハニホヘトイロハ」で、下の赤い音符は低音部譜表の「ハニホヘトイロハ」です。中心の「ハ」は全く同じ高さを示しています。
このように同じ五線譜でも、左側の音部記号が変われば、たとえ五線の上での位置が同じだったとしても示す音は変わってきます。
低音部譜表の名前の通り、低い音を示すのに適した音部記号ということがわかると思います。
・余談
男声が歌う曲でも高音部譜表で書かれているものはあります。
ただ、実際に出している音は女声が歌う場合よりもオクターブ下の音を出しています。
これは男声と女声の元々の声の高さの違いによるものです。
合唱のテノールパートの楽譜も高音部譜表で書かれることが多いですが、この場合も実際にテノールが出している音は、楽譜のオクターブ下の音になります。
なぜ実音ではなく高音部譜表を使ってオクターブ高く書くのかというと、ヘ音記号を使ってテノールが実際に歌う音を書こうと思うと、上の方向に加線がいっぱい増えて読みにくくなってしまうからです。
テノールのパートは上のように高音部譜表を使って書くことが多いですが、実際に出している音は、
この音になります。高い音は加線が多くて読みづらいですよね。
以下は練習問題です。
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答えはこちらのページにあります。
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- 第1章:楽譜と音の高さ
- 第2章:耳で「ドレミ」を聴く
- 第3章:「音名」と「階名」
- 第4章:リズムの表し方
- 第5章:音を書き取る「聴音」のススメ
- 第6章:音楽用語について
- 強弱に関する音楽用語
- 速度に関する音楽用語
- 繰り返しに関する音楽用語
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