人は相対的に音を聴いている

良い音程は相対音感が作る! 音程の取り方

人間は音の高さを相対的に聴いています。
これを「相対音感」と呼びます。
これと対になるのが「絶対音感」と呼ばれるものです。
持ってるとすごい!と思いがちですが、これは特定の音の高さを脳が記憶しているという現象であり、音楽を聴いたり、自分が演奏したりすることとは関係がない能力です

詳しい話はYouTubeに任せることにして…。

相対音感を鍛えるためには、まずはたくさん音楽を聴いて歌うことです。
耳(と脳)にたくさんの音程の記憶を入れた上で、それらの音を相対的に定義していく必要があります。

この時にとても便利なのが、お馴染みの「ドレミ」です。
次に鳴らす音源はすべて「ドレミ」です。
それぞれ聴いてみましょう。

どれもこれも「ドレミ」と聴こえる方は、きちんと相対音感が働いています。その働きを強化していくことで、良い音程で歌ったり、楽譜を見て楽器を使わずに歌うことが出来るようになっていきます。その能力を大切に育てていきましょう。

さて、どれも「ドレミ」には聞こえますが、音の高さが違うこともわかるかと思いますが、
なぜ音の高さが違うのにすべて「ドレミ」と聴こえるのでしょうか。
それは、それぞれの音と音の間がどれくらい離れているか、が重要になります。

詳しい説明はここでは端折ってしまいますが、一音目と二音目、二音目と三音目の間はそれぞれ全音(長2度)と呼ばれる幅です。この特定の幅で離れている音を聴いた時に、我々は「ドレミ」と判断することができるのです。

ド ー全音ー レ ー全音ー ミ

(正確には振動数の「比」、ですが感覚的に「幅」という言葉で説明します)

たとえ最初の音がどんな高さであろうとも、それを「ド」として決めることが出来ます。
そして、続く音の幅が全音(長2度)であれば、2つ目の音は「レ」として、3つ目の音は「ミ」として認識されるのです。

練習問題です。

3つの音源を聴き比べて「ドレミ」となっているものを選びましょう。

・問1(上から1・2・3として、何番目が「ドレミ」か答えてください)

・問2(上から1・2・3として、何番目が「ドレミ」か答えてください)

・問3(上から1・2・3として、何番目が「ドレミ」か答えてください)

→答え合わせはこちら

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