まずは何かひとつ鍵盤楽器を

音程の取り方

歌は自分の声を使って演奏します。
声で正しい音程を取る、というのは結構難しいことで、正しい音程で歌うためには練習が必要です。

音程の練習は「ドレミ」を使ってたくさん歌うことで鍛えられますが、楽器を使って自分の出している音が正しいかどうかを確かめることが出来れば、より効率的に自分で訓練を進めることができます。
(ここでひとつ注意が必要で、あくまでも楽器は確認のための道具です。自分で歌う前から楽器に頼ってしまうと正しく効果が得られません)

ただ、どんな楽器でもというわけにはいきません。
トランペットでは吹きながらは歌えませんし、ヴァイオリンでは正しい音程を出すのも一苦労です。
ギターは慣れている人であれば良いかもしれません。

一番便利なのはやはりピアノをはじめとする鍵盤楽器です。
特定の鍵盤を押せば決まった音を鳴らすことができ、弾きながら歌うことも出来ます。

音を取るだけであれば、こういったもので十分です。

このサイズであれば持ち運びも可能なので、家の好きな場所で音取りをすることが可能。
外に持っていくことも出来るので、何人かで集まって練習しようという時にも使えて便利です。

少し本格的にピアノを習いたい、両手でピアノを弾いてみたいという方には、上のような小さいキーボードでは役不足です。
上のような小さくて安いキーボードでまともに演奏をするのは難しいので、買う楽器は用途をしっかり考えて選択してください。

・家の中で練習する場所が決まっていて、そこそこスペースがある。
・せっかく買うならピアノの演奏にも挑戦したい。

こんな方は少し大きめの楽器を購入した方が後々後悔しないと思います。

ちゃんとピアノの演奏の練習をしたいという方は、せめて61鍵以上のもの。
予算が許すならやはり88鍵(普通のピアノと同じ)のものが良いと思います。
例を挙げるなら、これとかですね。

これは足の部分がない電子ピアノですが、普通のピアノと同じ88鍵です。
別売りで足をつけることも可能です。
鍵盤を押す加減で音も変化しますし、ピアノの練習には十分使えます。
電子ピアノ本体に自分が演奏したものを記録しておくことが出来るので、自分で弾いて記録しておいた音で音取りなんてことも可能です。
私自身も昔このシリーズを使っていたので、重宝しました。

ただ、家の中であっても持ち運びするにはそこそこ大変な重さなので、置く場所をきちんと用意する必要があります。
きちんとテーブルの上に置いておける場所があるようでしたら、スタンドはなくても大丈夫だと思います。

きちんと足までついて、本格的なものが欲しいという方はこういうものでしょうか。
かなり場所を取るので、個人的には足のないものと別売りのスタンドを購入した方が取り回しはしやすいのではと思いますが……。

楽器が手元にある人は、「ドレミファソラシド」を弾いてみましょう。
まず一番簡単なのは「ハ長調のドレミファソラシド」です。
真ん中の「ハ」の音から白鍵を順番に弾いていくと、自動的に「ドレミファソラシド」の音階が完成します。

ピアノの鍵盤は、白鍵黒鍵関係なく、それぞれの鍵盤の間の幅は一定です。
この時に、ミファとシドの間には黒鍵がないことに注目してください。

この完全に隣り合った鍵盤同士で作る音程は半音(もしくは短2度)と呼びます

そして、それ以外の組み合わせであるドレ、レミ、ファソ、ソラ、ラシの間には黒鍵が含まれています。前項の「ドレミ」でも少し触れましたが、ドレの間、レミの間は全音(もしくは長2度)という幅です。

ドレミファソラシドは、全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音、という音の幅で並んでいるのです。
どの鍵盤から弾き始めたとしても、この音の幅で並べることで「ドレミファソラシド」となります。

さあ、練習してみましょう。

次の鍵盤の位置から「ドレミファソラシド」を弾いてみましょう。

ハニホヘ鍵盤

1:「ニ音」を「ド」として。

2:「変ホ音」を「ド」として。

3:「ト音」を「ド」として。

→答え合わせはこちらから

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