今日、一般的に使われる楽譜は五線譜と呼ばれるものです。
その名の通り、五本線が特徴です。
そして、実際の楽譜を見ると、一番最初の出だしになにやら記号があります。
この記号を「音部記号」といいます。
初心者の方の多くが目にするものがト音記号(上)とヘ音記号(下)でしょう。
多くの歌の楽譜はト音記号で書かれています。ヘ音記号は、ピアノを弾こうとした時に左手のパートに出てくることが多いですね。
「音部記号」とは、「その五線譜において、どこに書かれた音符がどの高さなのか」を示すための記号です。
「ト音記号」が書かれた楽譜は「高音部譜表」と呼びます。
「ト音」とは、日本語の音名である「ハニホヘトイロ」の「ト」のことを差しています。
この記号の書き始めの部分が、ちょうど「ト音」の位置になります。五本ある線の下から2番目の線の上がその場所です。
音符は、線の上に置くか、線と線の間に置きます。
このような法則で並べられています。
上の譜面の一番下の「ハ」がピアノの真ん中の「ハ」の音になります。
譜面の一番下の「ハ音」は短い棒で串刺しにされていますが、これを「加線」と呼びます。
五線譜からはみ出した音には、更に線を加えていくんですね。
両方の音を更に広げていくとこんな感じになります。
この楽譜の一番下の音は「ヘ音」で、一音ずつ上がっていき、一番上の音は「ハ音」です。
(本当はオクターブ違いは「一点ハ」「二点ハ」のように区別するのですが、ここでは音名のみとしておきましょう)
あくまでも一例であり、曲によってはこれよりも低い音や高い音が出てくることもあります。
見た瞬間にそれが何の音なのかを判断するには練習と経験が必要ですが、慣れるまではわかる音からひとつずつ数えていって大丈夫です。
真ん中の「ハ音」は五線の下に少しはみ出していて、お団子の様な加線がついている。
「ト音」はト音記号の書き始め。
その上の「ハ」は五線の上から2番目と3番目の線の間。
こんな風に、まずはパッと見てわかる音符を増やしていきましょう。次第にスラスラ読めるようになっていきます。
以下は紙の練習問題とGoogleフォームを使った練習問題です。
→音名読んでみよう(日本音名)その1 -Googleフォーム
自動的にスコアが表示されるようになっています。また、リンクを押すたびに問題順がランダムで表示されるようになっていますので、繰り返し練習することも可能です。
以下の紙の練習問題は、問題の画像の上で右クリックをして、画像を保存していただければそれを印刷することも可能です。
お手持ちの五線紙に書き写していただいても構いません。
答えはこちらのページにあります。
解けたら確認してみましょう。
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- 第1章:楽譜と音の高さ
- 第2章:耳で「ドレミ」を聴く
- 第3章:「音名」と「階名」
- 第4章:リズムの表し方
- 第5章:音を書き取る「聴音」のススメ
- 第6章:音楽用語について
- 強弱に関する音楽用語
- 速度に関する音楽用語
- 繰り返しに関する音楽用語
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